2017年3月3日金曜日

写真の合成してみる


写真で作品と言えるものを撮る場合、望ましいのはそれを1発でえられることだろう。しかし何らかの表現をしたくて、時間的・機能的制約で写真を合成することに自分としてはあまりこだわりはない。例えばこの星の円周運動を表現した作品は100枚程度の写真を比較明合成したものだ。最近のカメラにはこの機能を内包しているものもある。


この写真は三江線船佐駅おいて互いに本数の非常に少ない列車とバスの邂逅を表現したくて3枚の写真を合成した。ロータリーを転回するバスと、駅に停車中の列車、そして駅から離れていく列車の尾灯。作品としてどうということはない。ただ1枚の写真の中に収めてみたかった、ただ興味本位先行の実験のようなものだ。


芸備線の平子駅方面を山道から見下ろした写真。すでに現場は真っ暗で、長時間露光でかろうじて里の様子が伺える程度。こんな状況で向かってくる列車を撮ると線路上に白い光跡が曳かれるだけ。できたら前照灯を反射したレールとともに列車は止めて撮りたい。しかし国道を走る車の赤い尾灯が長く曳かれた様子も表現したい。結果取り入れた手法は、まず背景として列車が来る前に長時間露光をして車の尾灯を曳かせ、列車が来た時に感度をあげて何とか列車が止まるシャッター速度を稼いでもう一枚撮る。列車の画像として必要なのは適度な明るさの前照灯とレールの反射のみなので、この2枚を合成して1つの作品としたわけだ。合成には賛否あることは承知しているが、自分としては作品作りのなかでバランスを取りながら取り入れていきたいと思っている。

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