2017年2月2日木曜日

18切符でゆく北陸鉄路の印象

ほんとうに何年ぶりだろう。青春18きっぷを使って北陸に行ってきました。大袈裟な機材は邪魔になるだけなので、SONYのハンディーカムをデジカメ代わりに旅のお供としました。


退屈な山陽本線の普通列車を乗り継いて姫路駅までたどり着きます。そこで京阪神を一気にスルーできる敦賀駅行の新快速に乗り換え。車両は既視感のある225系でした。そりゃそうです、RED WINGこと227系の兄弟分です。途中で後ろ側の車両が切り離されるので敦賀までの乗車時は注意が必要です。


敦賀駅に到着。特急の乗車口案内が往時の特急街道の栄華を偲ばせてくれます。


緩やかにカーブする敦賀駅のホーム。お正月だけあって観光客が多い。


折り返しが網干行のロングラン。JR西はこの顔を色々に使いまわすようですね。


少し待つ間にもサンダーバードが行き来します。


敦賀駅構内。かつての北陸の玄関の印象とは違って、かなり近代化されていました。


敦賀駅ホームには恐竜が腰かけて本を紐解いています。


当初、そのまま金沢まで行くつもりでしたが、福井鉄道の存在が気になってしまって、えいやっと武生駅で下車してしまいました。


ほとんど予備知識なして福井鉄道の越前武生駅の改札を通ったのですが、いま次発はいま流行りのLRTでした。右端の車両に乗ってみたかった。


福井鉄道で驚いたのが交換駅の両側にある分岐器のスノーシェード。さすが北陸。


そしてびっくり。赤十字前駅の構内に佇むデキ10形11。元電動貨車の活躍を見たかった。


そして電車は市役所前の電停へ。昔の鉄道雑誌で見た写真に、この界隈を高床式の電車が通過するアンバランスな光景が印象的でした。


更に乗り継いで、えちぜん鉄道との接続駅となる田原町駅で乗り換えです。


福大前西福井で列車交換。いよいろ車窓は暗く沈んでいきます。


大昔、この三国港駅を訪れたことがあるのですが、その時は横殴りの雪の中小さなトンネルのある場所まで歩いて写真を撮った記憶があります。駅舎ももっと海側にあったように思うのですが。あまり時間を気にせず武生駅で降りてしまったわけですが、三国港まで足を延ばしたことにより、今夜の宿を取っている富山駅にはかなり遅い到着となりそうです。


富山地鉄ホテルに投宿。翌日はゆっくり目に出かけようと思いましたが、早朝に目を醒ましてしまっていてもたってもいられず、早々に富山地方鉄道を巡ることになりました。フリー乗車券を購入して上滝線で岩峅寺へ。黎明を行く列車の乗客はわずかで、その車窓は乏しく流れていく民家の明かりのみです。


岩峅寺駅に到着して立山線に乗り換えます。上滝線の線路は立山線には接続していませんでした。駅舎は風雪に耐えて極渋の雰囲気に磨きをかけています。この岩峅寺駅付近は、常願寺川が織りなす扇状地の基部にあたります。


ほどなくして立山駅行の電車が到着。地鉄生え抜きの14760系。


終点の立山駅に近づくにつれて寒々とした車窓が濃くなっていきます。積雪量は思ったほどではないですが、それゆえに荒無地が目立って夏のハイシーズンとの差が印象的です。


僅かな時間で立山から戻って本線との乗換駅の寺田駅。富山地方鉄道に乗るならぜひ訪ねてみたかった寺田駅。


それはこの三角ホーム。手前が本線、奥側が立山線。


ホーム中央の待合駅舎。


使い込まれた木造の長椅子。


中央のホームから今きた立山線方面。剥げかけたペンキが風雪の厳しさを偲ばせる。


寺田駅から本線の列車に乗って宇奈月駅を目指します。途中の上市駅の構内には除雪用のモーターカーが配備されています。


駅構内側線にはバラスト散布用?貨車が。連結のタンク車は何のため?


上市駅は本線上にありながらすべての列車がスイッチバックを行います。


趣のある頭端式のホーム。かつてはスーパーのほか、ゲームセンターやボーリング場が同居していたとか。

車窓に時々差し込む日の光。梯子を降ろしてはすぐに消え。


駅に停まるたびに極渋の駅舎が目に飛び込んできます。嗚呼、降りてみたい。


ローカル然とした地鉄の行く手に、北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅。新幹線との接続のため、新黒部駅が設けられました。


宇奈月温泉駅。時期が時期なら黒部峡谷鉄道に乗りたいのですが。その車両は静かに冬眠中でした。


宇奈月温泉駅に至る途中でその愛らしい姿にくぎ付けとなった愛本駅。折り返しの電車に乗って早々、下車せずにはいられませんでした。


ホームから駅舎へは小さなスノーシェードを経ます。定期券拝見がいい感じ。


ファサードが瀟洒な駅舎に花を添えています。


黒部川の電源開発とともにあるような駅。周囲に民家は少ないです。ホームの待合室も朽ちつつ味わいを増しています。


地元に愛されているに違いない愛本駅舎内。ホームへ向かう改札口が変則的に狭まっています。


時間的に少し余裕があるようだったので、愛本駅からさらに若栗駅でも下車してみました。トタンの波板に剥げかけた駅名票。朽ちても交換しやすいという配慮でしょうか。


折角なので若栗駅から隣の舌山駅まで歩いてみようと思います。電車に乗ってわずかな時間だったのでそんなに時間はかからないでしょう。


若栗駅。地鉄にはこんな駅がゴロゴロしてます。


舌山駅へのみちすがら。振り返って若栗駅を1枚。


わずか数分で舌山駅へ。背後に北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅が見えます。交換設備もありますが、一体は散居村でのんびりとした雰囲気です。


対向ホームの待合室。風に耐える為なのか斜めの梁が目立ちます。


微妙に歪んでいる駅舎。背後はJAの出荷場。


身勝手なノスタルジーで渋い駅舎を喜んではいるが、地元の方にとっては余計なお世話なのかもしれない。


時間的に地鉄の最後の下車駅は電鉄黒部駅にした。


構内に車庫もあり見どころ多そう。


ホーム頭端の構内地上踏切を経て改札口へ。



左右のホームを足掛かりとして中央ホームをまるまる覆う屋根、というよりスノーシェード。

このあと富山駅に戻り、高山本線へて名古屋で投宿。


名古屋から始発列車に乗って桑名駅へ。ナローの三岐鉄道北勢線に乗ってみたかったのだ。


まだ明けきらない西桑名駅。わずか5段ほど階段を上って駅構内へ。今どきこんな入り口はあり得ない。


足を投げ出せば向かいのシートに届くナローの車内。


時間の都合で2駅のみの乗車。西別所駅で折り返します。早朝にもかかわらず西別所からは多くの通勤客が乗り込んできました。


西桑名駅に戻って歩道橋から三岐鉄道に別れを告げました。

あとはひたすら関西本線・片町線・山陽本線を乗り継いて広島へ。ひたすら乗り鉄を満喫した旅でした。

2 件のコメント:

  1. やばい。青春18キップをググってしまった。

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  2. 自由にならない退屈を強制される旅も「たまには」いいものです。

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